音楽が好きかかどうか。
たぶん今は普通かそれ以下。
15歳の僕は大好きだった。
それからずっと向き合ってきた音楽。
自分に音楽の才能がないとわかっても。
単純に「好き」だとは言えないくらい擦り減らしながら向き合った。
ただ、音楽の才能がなくても、自分の想いを伝える“自分の曲”なら技術も能力もそこまで必要なかった。
どんなに下手くそでも唯一無二の歌になる。
だから気持ちを込めることに全力を尽くした。
ミュージシャンのうつわは僕にはない。
ただ自分の気持ちを歌うだけ。
自分に出来ることは伝えること。
その為の歌。
音楽とは別物。
吉田祥吾の歌を歌っているだけ。
それ以上でも以下でもない。
下手くそな字で「よしだしょうご」と書きなぐったうつわ。