駅から歩いて2分。
多分走れば1分くらいで着くかもしれない。
この場所に僕が生まれた実家がある。
思い出にある風景と見慣れない景色が混在して戸惑う。
ここで僕は間違いなく暮らしていた。
川で泳ぎ、山に登り、田んぼでおたまじゃくしをとって。
懐かしい。
帰ってきた気持ちになる。
もう、おじいちゃんも居ない、おばあちゃんも住んでない。
親戚の誰かが住んでる他人の家。
そこにはもう帰る家も場所もない。
でも、ここが間違いなく僕のふるさと。
景色が匂いが記憶が僕のふるさと。