小説を読んでてよく思う。
文字を追う気持ちよさを優先して、映像も浮かばず、内容も理解せず、ただただ文字を追う“かけっこ”だな、と。
例えば、ビルの外観を、絵にかくように文字で描く文章。
それを読んでいる僕は、ただ文字を追っただけで、そこから絵に出来るような想像力は働いてない。
文字を読んで、漫画を読むように、まるでアニメや映画を観ているように、色も形も”想像”して、頭の中に文字じゃない質感を持った“創造”ができるといい。
もしくは、漫画や映画を、“文字で描く”ような想像力や語彙力が欲しい。
そんな能力はないにしても、人前に立って、伝えるために“感覚”でできていること。
それを、いったん分解、再度、言葉や文字として、“感覚”でしかなかったものを、“方法”“手順”として、再現性の精度ができる限り高い表現を身に着けていきたい。
ちゃんと欲張りでいよう。
僕の大好きな漫画を描く人、映画や、小説、歌だってそう。
生まれるしかなかった“本物”を生み出せる人を心底尊敬する。